40代子持ちのクルマ好きが、愛車のBMW 320dツーリングを評価するとともに、ちょっとだけ日々を楽しくするクルマのある生活の話題をお届けします。

530e M Sport試乗!リコール対策も終了しました。

BMW

さて、前回記事の続きです。LCI後の4シリーズグランクーペをじっくり観察していたら、530e M Sportに試乗させていただきました!今回は市街地編ですね。

530e M Sport市街地での印象

試乗車は、前回高速市場した車と同じ、ブルーストーンのボディカラーが印象的な個体です。

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同じ個体ですので、当然ながらタイヤも同じ。ということは、私一押しのミシュランPrimacy3です。

さて、では早速乗り込んで走り出してみましょう!

・・・なんかヘッドレストが出っ張って後頭部に当たる?!

高速試乗の時は全く気づかなかったのですが、なんだかヘッドレストがえらく前に出ています。ドライビングポジションを合わせてみると、これが後頭部に当たって邪魔でしょうがないんです。

ヘッドレストというのは、名前のごとく「頭を乗せて休める」ものではありません。試しにヘッドレストに頭をくっつけてしばらく運転してみてください。クルマが路面から揺すられる動きなどが全て頭に伝わって、著しく不快かつ視界が定まらないのがわかっていただけると思います。

ヘッドレストというのは実は安全のためにあります。端的にいうと、後方から追突された時にムチ打ちを防ぐためにあるんですね。ですので、頭を最初からヘッドレストにつけるのではなく、少し話すのがいいとされています。具体的には、頭部の中心から後頭部に向かったところにヘッドレストの中心が来るように高さを調整して、頭は5−10cmほど話すのがいいとされています。

で、ヘッドレストの高さを高くしてみると・・・邪魔にならなくなりました(笑)。高速試乗の時は最初から高かったんでしょうね。

相変わらずM Sportなのに快適な乗り心地!

何度も当ブログで申し上げている通り、私はM Sportの乗り心地は苦手です。だからこそ、今の愛車もM SportではなくデザインラインのSportに乗っています。

ですが、この5シリーズのM Sportというのは本当にどうしたことか、素晴らしく快適な乗り心地です。M Sportらしからぬとも言いますが、F10のラグジュアリーと比較しても快適な乗り心地です。これはおそらく、530eのバッテリーからくる車重の重さも貢献しているのでしょう。

Toto BMWさんの前の新青梅街道はあまり舗装がよくありません。乗り心地には厳しい条件ですので、「スポーツモデルにしては乗り心地がいい」というのではなく、掛け値無しの乗り心地がいいというように受け取ってください。

今度こそ、メーターを読み取るぞ!

このメーターの見方、前回の高速市場では全くわかりませんでした。信号待ちの機会を利用して最大限観察してみることにしました。

今ではわかるようになりました。右のメーターはもちろん、タコメーターではありません。システム出力の何%を使っているかを示しています。そして、エンジンのみで針が上がっていく時はそのまま普通に針が動くだけですが、どうやらバッテリーを使用して、あるいはバッテリーアシストが入っている時は針が青い影を伴って動いていきます。

そして、針の後ろに隠れてわかりにくいですが、バッテリーのマークが出ています。これは今、「BATTERY CONTROL」モードであることを示しています。このモードは、自分で設定したバッテリー容量になるまでは充電し、その後もそのバッテリー容量を保つように適度に充電とバッテリーアシストを使いながら走行するモードです。

ですが、ちゃんとエンジンの息吹を感じたい方には、シフトレバーを左に倒してDSモード、もしくはマニュアルモードにすると、普通のタコメーターに代わります。

さて、もちろん、eDriveには他にもモードがありまして、まずはMAX eDriveモード。これは惜しげなくバッテリーを使って走行し、バッテリーのみで最高140kmまで走行できるようです。

あ、Sportモードのまま撮っていますがこれには理由がありまして、COMFORTやECO PROでは右側のメータのDの上の文字が、針と重なって見えにくいんですね。ですが、基本的には同じ表示がされていると思ってください。

そして、AUTO eDrive。当ブログのコメンテーター陣にいらっしゃる330eオーナー様のお話では、もっとも燃費良く、効率よく走れるモードということです。

この時は特に何も出ていなかったと思います。

ご参考までに、モード切り替え時のインフォディスプレイの表示です。

出力と速度が「低減」されたというか、原文ではそう言っているのかもしれませんが「制限」の方が日本語としても、また意味合いとしても自然ですし伝わりやすいと思うのですが。時々、BMWの日本語訳ってちょっと変なところがありますよね。

で、肝心の運転した印象は?

まあ、市街地を運転したのでハンドリングを試せたわけではありませんが、とにかく「無音」です。これにつきます。エンジンがかかっているかどうかなんてわかりません。あえてSPORTにしてタコメーターを表示させたないと、メーターの見方を理解するまではわからなかったくらいです。SPORTモードにして回してみると、4気筒らしいビートが微かに聞こえてくる程度です。

つまり、室内は徹頭徹尾、駆動系からの音はしません。

ちょっと引っかかりましたか?そうなんです。ロードノイズはそれよりは入ってきます。ただ、程度問題でして、パワートレインの音が全くしないので、絶対的な音量も少ないロードノイズが相対的に目立つくらいの静粛性が確保されているということです。

静粛性が高く、しかも先に述べたように乗り心地がいい。これが合わさるとどうなるかと言いますと、「滑るように無音で走行する」ということになります。こうした日本車はいくらでもありますが、いかにもホイールベアリングの精度の高そうな滑らかさなど、はっきり申し上げて異次元です。いや、やはり試乗するのであれば市街地もじっくり乗るべきですね。低速域でしか気づかないことがあります。この市街地での滑らかさなんかまさにそうです。この滑らかさに文句をつける方はいないでしょう。

私が高速で指摘した腰高感は?

先に申し上げておきますと、今回はそれは看取されませんでした。

もちろん、速度域の違いということが大きいです。現に、ステアリングは非常に軽くて、車庫入れなどでは楽だろうと思えるのですが、私にはちょっと軽すぎます。ドライビング・パフォーマンス・コントロールのSPORTでは「INDIVIDUAL」というモードがあり、まるでM4などのMボタンのように、そこにステアリング・パワートレイン・サスペンションの設定をどうするかを個別に記憶して設定できます。そこでステアリングをSportにしても、まだ軽いです。

正直、この軽いステアリングがちょっとフラフラする感触を私に感じさせていることは否めません。

うーん、一体どうなんでしょう?ただ、今回のようなタウンスピードでも意地悪く仔細に観察すると、若干リア周りが落ち着かない感じを受けます。ただ、これは私に先入観があるからでして、多分まず530eに乗ってそのままオーナー様となった方はきっと気づかないだろうと思われます。

あ、そういえばこのクルマもDRLが点いていました。

こっ、これでも点いているんです。うーん、わかりにくいのは私の写真が下手だからです。申し訳ありません。

リコール作業も無事終了

20〜30分くらいでしたでしょうか?いえ、夢中になっていたのでもっと長かったかもしれません。ですが戻ってきてしばらくすると、早くもリコール作業が終わったということで呼ばれました。

どうやら、対象となる燃料供給ホースの近くにはクーラントのホースも通っていて、それが熱くて中々作業を開始できないようなんですね。ですが、作業は無事に終了したという旨を聞いて、やはりホッとしました。

しかも、洗車までしていただけました。すごく綺麗に。こういうの、嬉しいですよね。

凄まじいまでのフィット感

外観も綺麗になり、リコール作業も終了した我が愛車320dツーリングに乗り込んで、思わず「おおっ!」と声が出てしまいました。

運転席に座って感じる凄まじいまでのフィット感。「これ、これだよ」みたいな(笑)。もう、体の一部となってしまっているんですね。このシート、このポジション。全てが私の体にフィットします。通りで、M2も蘇澳でしたが、より3シリーズにより近いM4が、初めてなのに最初から手足のように感じたものです。

これに気を良くして、その後も子供の服を買いに行ったり、家内の要望で二子玉川ライズにショッピングに行ったりとあちこちドライブしてしまいました。

ただ、日差しが強く照りつけることもあったこの日はエアコンフル稼働、かつ、ほとんどが一般道でゴーストップの繰り返し。ということで燃費は振るわず、9.7L/100km(10.3km/L)。平均速度も20km/hをきっていましたからしょうがないでしょう。

では、今回はこの辺で失礼します。ありがとうございました。